私の常識、ここでの非常識

物理学者として有名なアルバート・アインシュタインの言葉に、こんなものがあります。

Common sense is nothing more than a deposit of prejudices laid down in the mind before age eighteen.

簡単に訳すと

「常識とは18歳までの間にその人の中に蓄積された先入観の集まりでしかない」

 

という感じです。

私は幸いにして(?)自分の常識が非常識になる場所があることを18歳までに体験してきたのでまだ柔軟な方だと思うのですが、そういった体験のない人にとっては初めて直面したときの衝撃や困惑は計り知れないものなのでしょう。

古代エジプト人にとっては川はナイル川のみで、「ナイル」も古代エジプト語で「ナ=the」+「イル=river=川」という意味です。

そんなエジプト人たちが遠征した先で見た衝撃的な光景がユーフラテス川でした。

エジプト人たちにとって川は必ず南から北へ流れるものだったのに、ユーフラテス川は逆に北から南へ流れていたのです。そこで、ユーフラテス川は古代エジプト語でペケル・ウル「偉大なる方向転換するもの」と呼ばれてるのもこのためでしょう。

もし、アインシュタインが言うように、18歳までに蓄積された先入観がその人の常識となり、自分の常識しか認められない人ばかりになってしまったら、怖いですね。

インターネットが発達して、私が18歳の時より世界が狭くなった気がしていたのですが、このところの世界の動きを見ているとなんとも微妙な気持ちになります。

自分の常識以外を全て切り捨て非常識と排除する人が思ったよりも多いことに落胆すると共に、そんな人の一人が大国の大統領をしていること、その影響で善良な人たちまでテロリストであるかのように扱われ、暴力を振るう大義名分とされる世界的な流れを生み出しつつあることに恐れを感じます。

ちなみにアメリカのFBIのテロリスト集団リストには日本の発祥の団体(オウムと赤十字軍)が載ってます。

これを理由に日本人だというだけでテロリストと呼ばれる日が私たちの未来にもあるかもしれません。

これはムスリムだけの問題じゃないんです。

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