古代エジプトの壁画では神々が長槍でカバを刺している場面がよく描かれています。
古代エジプト人にとって荒ぶるものはワニよりもカバでした。
私のカバのイメージは動物園でゆったりのんびりしている姿で、何故そんなにカバを荒ぶる動物とみなすのか、正直理解できませんでした。
あるドキュメンタリーを見るまでは。
ナイル川の生き物を扱ったドキュメンタリーでは、うっかりカバの群れの近くに行ってしまったワニが、それはそれは恐ろしいほどの機敏さと猛々しさで攻撃され、這々の体で逃げ出していました。
ワニを噛んで振り回す、カバ!
カバの群れの中でもみくちゃにされ噛みまくられ、必死に逃げ出すワニの姿はむしろ哀愁を漂わせていました。
野生のカバは、穏やかでものんびりでもない生き物でした。
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