古代エジプトでもっとも身近な鳥、カモ

現代のエジプトでよく見る鳥といえばまずハト(主に食用、普通に飛んでる)、カラス(魔女の宅急便でお馴染みのツートンカラーのカラス)、スズメと水辺のカワセミ。。。

田舎の方へいくとヤギを逐うようにガチョウを逐う子どもたちの姿を見ることがあります。

プトレマイオス朝以降、ニワトリが市民の生活でも欠かせない家禽となりました。

現在でもエジプトで鳥の肉と言えば鶏肉です。

昨日も書きましたが、古代ではそうではありませんでした。

いろいろな姿のカモがヒエログリフの文字に用いられていたことから、おそらく一番馴染みのあった鳥はカモだったようです。

オナガカモ、空を飛ぶオナガカモ、舞い降りるオナガカモ、太ったカモ、カモの雛、巣の中にいるカモの雛3羽、池から頭を出した3羽のカモ、下拵えの済んだカモ。

カモだけで8つも文字以上あります。

トゥトアンクアメン(ツタンカーメン)の副葬品に、卵と雛の模型があるのですが、これも雛は口を開けて鳴いている姿でカモの雛の文字そっくりです。

それにしても調理の下拵えのすんだカモですら文字にするところが明らかに食品扱いって感じですね。

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