特別講演会「現代のピラミッドを創るー大エジプト博物館(GEM)の挑戦」の報告2

GEMの設立に伴って、メトロ(地下鉄)の整備も進められているようです。

2018年着工予定(というところがすでに少し怪しいですが)の第4号線はGEMまでカイロの中心部から伸び、さらに10月6日市に抜けていくことになっています。

車だと(渋滞にだいたいあたるので)カイロ中心部からギザに抜けるのに1時間から1時間半見なくては行けないのですが、この地下鉄を使えば約30分でGEMの前まで行けるそうです。

ただ、GEMからギザのピラミッド地帯まで歩けるのかどうかはちょっと微妙な感じです。

完成予定図を見ている感じでは歩くには少し(日本人的な感覚では)きつそうな距離があるように思います。

暑いですしね。

ところで、ルクソールの王家の谷でも観光バスの止まる駐車場から王家の谷の入り口まで結構な距離があり、安い往復チケットで乗れる遊園地の列車のようなものが走っています。私は毎度お世話になっていたんですが、意外にもそれに乗らずに徒歩で入り口まで行く人たちが必ず一定数いるのです。

お金をケチっていると言うより、歩ける距離、という風にとらえているようです。

特にいわゆるバックパッカー風の人が多いですが。

日本でも観光客の多くが日本人ならバスや電車を使う距離を歩いているのを見かけます。彼らにとって乗り物に乗るほどの距離ではない、ということのようです。

彼らの感覚が重視された場合、GEMからギザの3大ピラミッドまで、徒歩で行くことになりそうなのが、正直怖いです。

講演会の最後に「これからエジプトに訪れる日本人の多くがシルバー世代になるので、是非、そこに配慮していただきたい」とおっしゃった亀井伸雄東京文化財研究所長のお言葉に深くうなずいてしまった私でした。

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