長い?永い?最長かな?残念ながら最大ではないようです。

エジプトの観光でギザの3大ピラミッドについで有名な遺跡はカルナック神殿でしょう。

カルナック大神殿は紀元前2000年頃に最初の神殿部分が建設されました。

そして最終的に紀元後356年頃にコンスタンティウス2世がキリスト教以外の宗教の神殿を全て閉鎖が命じられるまで、延々と曲がりなりにも信仰の対象であったのです。

だいたい2000年の間、宗教施設であり続けた神殿(寺、神社、モスクなどでもいいのですが)、他に類がありません。敷地面積ではアンコールワット神殿の方が広く世界第2位に甘んじていますが。

もちろん、その間に増改築が繰り返されていったので、かなり複雑な構造にいまやなっています。

最初の神殿は後の人々によって破壊されてしまっています。ハトシェプスト女王によって一部再建されているのにとどまっています。

カルナックの大神殿は基本的にアメン神を奉っています。

その奥さんとされているムト女神(初期はアムンネト、アメンの女性形に近い音の名をもつ対の女神でしたが、後年ムト女神が妻とされています)とメンチュ神は最初期からこの地域で崇拝されてきた神々なので、やはり祭壇や神殿が組み込まれています。

それにしても、2000年以上の長い年月の間、ずっと宗教施設であり続けたことは素直に感嘆します。

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