ジャスミン?ヤスミン!ジョルダン?ヨルダン!ジョセフ?ヨセフ!ジャパン?ヤバン!

エジプトでは'J'の発音が'Y'の発音になります。

ディズニーのアニメ映画『アラジン』のヒロインの名前も英語の発音では「ジャスミン」ですが、アラブ風に発音すると「ヤスミン」になります。私のエジプトのハビブ(元々は「(男の)恋人」を指しましたが、現在は兄弟のように親しくしている男性をよくこのように呼びます)の娘さんも「ヤスミン」です。

日本ではどの方向からその単語が入ってきたのかで、'J'の発音なのか'Y'の発音なのかが決まっているようです。

ヨルダン王国は英語の発音では「ジョルダン」ですし、イエス・キリストの父ヨセフは英語の発音では「ジョセフ」になります。でも陸上選手はマイケル「ジョーダン(ジョルダン)」になりますし、ロック・スターは「ジョセフ」ウィリアムズという風に英語風に発音しています。

しかし、エジプトでは'J'はほぼ自動的に'Y'に置き換えられてしまいます。

その上、'P'は'B'の発音になりがちです。

いわゆるエリートではないエジプト人の英語を聞き取るときは、'J'が'Y'で'P'が'B'になりやすいことを念頭におくのがこつです。「ボンド」と言われたら「ポンド」だったりなんて日常茶飯事です。

「日本」を表す「ジャパン」は「ヤバーン」、「日本人」を表す「ジャパニーズ」は「ヤバーニ」となるのです。これが上手く聞き取れなかった当初、「ヤバーニ(日本人)?」と訊かれているのに「野蛮人」と言われているのかと思ったのは懐かしい思い出です。

 

 

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