ムスリムはみな兄弟

サラディン(サラーフ・アッディーン)が十字軍に勝利したハッティンの戦い800年記念切手
First day cover of 800th anniversary of Hettin Battle won by Saladin over the Crusades

ムスリムとムスリマたちはみな兄弟、家族だと考えます。

人類皆兄弟、というのと同じ感覚ですが。

ムスリムたちのすごいところは、これが同時代だけでなく、ムハンマドの時代にまでさかのぼることです。

つまり、「俺の父がキリスト教徒たちに酷い目に遭わされたんだよ、昔。」と言われて、よくよく話を聞くと、その「キリスト教徒たち」が「十字軍」のことだったりするのです。

どの地域や国であっても、そこは同じです。

ただ、大きな宗教団体になれば必ずおこる宗派の違いだけはどうにもなりません。

あれだけ聖典クルアーンを正確な言葉で残すことで解釈の余地を残さないようにしても、やっぱり宗派は生まれてしまうのだから不思議です。

人間はどうしても同じものの中から小さな差違を見つけ出し、それを拡大したくなる(突き詰めて追求したくなる)性質をもっているのでしょうか。

「同じだね」で芽生えた仲間意識は、最後には「(彼らは)違うんだ」と、他との差違を強調しなければ持てないものなのでしょうか。

だとしたら、ちょっと悲しいですね。

人類皆兄弟、兄弟だから喧嘩もするけど、最後には兄弟だから許し合える、そんな世界にしたいものです。

 

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