久しぶりに、びっくりするほど酷い雷雨でしたね。
降水量が日本に比べて極端に少ないエジプトですが、古代から雷を表す単語がありました。
同音異義語の区別をつけるために、古代エジプト語の単語には発音を示すアルファベットのような文字の最後に意味を決める決定詞がついています。
雷の決定詞にはワニと星の文字がついています。
ワニは当時の人たちが混沌や死、暴力、嵐、沙漠などと結びつけるようになったセト神の化身の一つとしていたものになります。
雷にはやはり畏怖の念がつきものであったのでしょう。
セシェド(sšd)と発音します。
ちなみに、ワニより恐れられていたのはカバです。
ナショナル・ジオグラフィックのテレビ番組でも、カバがワニを倒している模様が観察されています。
実際に、ワニよりカバの方がどう猛なようです。
そう思うと、雷への恐れはそれほどでもなかったのかもしれませんね。
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