エジプトの米事情〜美味しくて安いジャポニカ米!〜

1993年に日本で深刻な米不足がおこったときに、当時エジプトの大統領だったムバラクがジェット機を飛ばしてジャポニカ米を持ってきたことがあったことは、実はあまり知られていません。

前もって打診せずに持ってきたようで、結局検疫を理由に日本政府は受け取らなかったのですが、私的には「なんて勿体ないことを!」という感じでした。

美味しいんですよ、エジプト産のジャポニカ米!

エジプトは1917年から日本のジャポニカ米を品種改良したものをずっと作付けしているんです。

沙漠の国という印象が強いので水田が必要になる稲作は違和感があるのかも知れませんが、ナイル周辺は想像以上に緑豊かで水も豊富なんですよ。

実際に、アレクサンドリアからロゼッタへの道の途中で、それは見事な水田を見たことがあります。

一時期は作付面積の95%がジャポニカ米だったこともあります。

今はだいぶ減ってしまったようですが、それでも細長いお米よりもジャポニカ米のほうがエジプト人の間でも根強い人気があるようです。

普通のエジプト人が買い物する雑貨屋さんのような(生野菜や生肉はないけど、お菓子や缶詰、水やジュース、アイスなどを売っている)お店へ行くと、安価で美味しいジャポニカ米が1kg入り袋などで売っています。

乾燥の仕方か脱穀の仕方の違いなのかよく分からないのですが、洗うと日本のお米より油が残っている感じがしますが、炊きあがりは遜色ありません。

安いのと美味しいので、エジプトに行く人がいると必ず買い付けてもらうようにリクエストしてしまいます。

機会があったら、是非ご賞味あれ!

**Contact**

メモ: * は入力必須項目です