現代エジプト交通事情・2

何度かエジプトに行っているのですが、実はまだ一度もバイクを見たことがありません。

 

 

車、車、車、時々ロバ。

そうなんです。

カイロ市内でも普通の自動車に混じってロバが歩いているんです。

しかも大量なサトウキビを背負い、その上に絶妙なバランスで、丸々としたおじさんを乗せているのがほとんどです。

もちろん他の車と同じ速度ではなく、のっそりのっそりですが。

黙々と歩く様子は哀愁を漂わせているように感じます。

ものすごく力持ちなのにも驚きます。

エジプトではロバがいる限りバイクは普及しないのかも知れませんね。

 

ルクソールのような観光地では、飾りをつけた精悍な馬がひく馬車なども車に混じって歩いています。

時々、車を追い抜くほどの走りを見せている馬車もいましたが、こちらもロバほどではないですが、おおむねゆっくりです。

きれいな黒馬が多く、持ち主の趣味でたてがみやしっぽを編み込んだりきれいな飾りをつけられていたり。

 

きれいな飾りをつけたラクダはギザのピラミッド地帯などで観光客を乗せるだけでなく、砂漠地帯の警官なども乗っています。

マルサ・マトローハやモーセの井戸などへ向かう道が1本のびるだけの砂漠地帯にも野良(?)のラクダがウロウロしていたり。

実際に見ると大きいですし、ちょっと怖いです。

怒るとけっこう凶暴になりますし、走ると速い!

 

ご主人を待って、じっと佇むロバは本当におとなしく静かですが、明け方は大きな鳴き声をあげます。

 

ルクソールやアスワンでは、ちょっと悲しげな鳴き声がの朝の訪れを告げます。

夏でも明け方は少し冷えるので、涼しい朝の空気にロバの声。

これがエジプトらしい朝の訪れ、です。

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