動物話あれこれ・１

アニメの『魔女の宅急便』に出てくるカラス、ツートンカラーですよね。

エジプトのカラスも同じ、ツートンカラーのカラスです。

真っ黒なハシブトガラスもかわいいんですが、このツートンカラーのカラスも嘴が太めでかわいいんです。

エジプトは鳥がたくさん町中でも見ることが出来ます。

ナイル川の近くだからでしょうか、カワセミの仲間もたくさん見られます。

真っ白な大きな花がたくさん咲いている木だと思っていたら、白サギの群れが枝にとまっていたり。

古代エジプト時代から、カモやアヒル、ハゲワシやハヤブサなど多くの鳥が生息していたことが分かっています。

沙漠の国、という印象がどうしても強くなりがちなエジプトですが、昔から動植物は豊富です。

カイロやルクソール、アスワンなど、大きな町は緑豊かで動物もたくさんいます。

「沙漠？それどこ？」という感じです。

防砂としてユーカリが植樹されたのは最近のことですが、残念ながらコアラはいません。

ちょっと田舎に行くと、背の高い（ちょっと不格好で鋭角的な）山に穴が幾つもあいている建物が敷地内にあります。

小屋から自由に出たり入ったりして、引き締まった姿の体つきの鳩が伸び伸びと暮らしています。

帰巣本能を逆手にとっての放牧、というところでしょうか。

鳩小屋なのですが、知り合いのエジプト人は冗談で「人間の家より鳩の家のほうが立派」とよく言いますがそんな気持ちになるほど立派なのは事実です。高さ１０メートルぐらいのものもあり、低い塀の上ににょきっと伸びている光景をよく見かけます。

鳩は祝い事に欠かせないご馳走です。

一番のご馳走はヒツジですが、鳩もハレの料理です。

香辛料がきいていて、とても美味しいです。

日本に帰ってきても、つい、公園の丸々とした鳩を見ると美味しそうって思わず思ってしまいます。